セキュリティ事業部

小林 龍介
セキュリティ事業部 事業部長
2008年入社
PROJECT TALK
01
SECURITY DIVISION
教育事業との相乗効果を生む警備事業
―― 修明の「セキュリティ事業部」について概要を教えてください。
小林 セキュリティ事業部では警備業を行っています。警備の業務には、現金などの貴重品運搬警備、身辺警護までいろいろありますが、当社が主に請け負っているのは施設警備と交通誘導警備です。施設警備では、オフィスビルや商業施設、学校や役所などの公共施設の建物や敷地内の警備を行います。もう1つの交通誘導警備とは、工事現場やイベント会場などで、車両や歩行者の安全を確保するための交通誘導を行う業務です。
―― 修明は今年(2025年)で創業58周年ということですが、警備の事業は創業時からあったのでしょうか?
小林 いえ、平成8年に設立した警備専門の別会社(ベストワンセキュリティ)で始まった事業です。修明は教育事業が始まりで、後発になります。学習塾を経営している会社が警備業を行うと聞くと少し不思議に思うかもしれませんが、教育部門で培った教育スキームを警備員教育にも生かしてサービスを展開しているので、当社としてはそれほど異なる事業をしている認識はありません。また、教育事業をやっているということで、学校施設の警備をご依頼いただくこともあります。
―― 教育事業と警備事業で相乗効果もあるのですね。セキュリティ事業部の中で、小林さんはどのような役割を担っていらっしゃるのかを教えてください。
小林 5年前から事業部長として、セキュリティ事業部の対外的なこと、対内的なことすべての責任者となります。
―― セキュリティ事業部のスタッフは何名いるのでしょうか?
小林 業務を行う本社スタッフは約20名で、警備スタッフは200名ほど登録されています。
―― 小林さんの経歴についておうかがいしますが、ずっと警備に関連する仕事に従事されてきたのでしょうか?
小林 いえ、もともとは別の業種の会社で営業を担当していました。修明に入社して17年ほどたちますが、事業部長になるまでは取引先様との対応をする営業担当でした。事業部長になってからは内部のスタッフのことや社内業務の統括も担うことになりました。営業だけのときは、現場管理担当とやり合うような立場でしたが、今は間を調整する役回りです。苦労しながらやっています。
―― 調整する役回りということですが、スタッフとのコミュニケーションではどんなことを心がけていますか?
小林 私はとにかく話を聞くようにはしてます。基本的なことですが、話すときは手を止めて相手を見るように心がけています。自分の作業は後回しにしていますが、話すのが好きな人はずっと私と話しています(笑)。スタッフにしっかり動いてもらうためには、話をしっかり聞くことはやはり重要だと思います。

「ケアリング」の精神で警備事業を遂行
―― 最近の事業遂行の中での課題はなんでしょうか?
小林 当社の課題だけでなく、業界全体の課題なのですが、高齢化が進んでいます。
―― 警備業界だけでなく日本社会の縮図でもありますね。
小林 そうですね。高齢の方にも働いていただきたいですし、高齢でも働きたい方もいます。当社では、そうした体制が整えられるという考えもあってシニアライフ事業部を設立しました。ただし、シニアライフ事業部に関してはまだ立ち上がって数年なので模索しているところでもあります。それを抜きにしてもセキュリティ事業部では、実際に高齢のスタッフをケアしながら運営しています。
―― どのようにケアしているのですか?
小林 例えば、長年勤めている方がかつては週5日頑張っていたのが今は週3日にするなど、年齢に応じた働き方をしてもらったりしています。また、体調を崩す人もいて、そんなときは自宅まで様子を見に行ったり、食事を届けたり、中には身寄りのない方などもいて病院に行くのを手伝うこともあります。
―― それは無償で行っているのですか?
小林 そうですね。修明では「ケアリング・カンパニー」としてお互いが支援し合うことをを掲げています。スタッフには、そうした「困ったときには助けてくれる会社だ」という認識は浸透していると思います。
―― 会社自体の考え方なのですね。
小林 はい。ただ、修明は高齢者専門の会社を目指しているわけではありません。高齢の方をサポートしているだけでは事業の発展性が限られてしまいますので、若い人が警備業で働きやすい環境の構築も進めています。
―― 具体的にはどのようなことを行っていますか?
小林 若い世代向けに、効率化を図るためにスマートフォンを活用した業務を導入しています。昨年6月、新たにセキュリティ事業部では立川営業所を開設したのですが、まずはそこからスマホを活用した求人や業務フローを開始しています。営業地域としては従来の、本社がある台東区とは別のエリアになるので新規事業という認識です。実際に立川では20代の方から警備スタッフへの応募が多数あり手応えを感じています。
修明は失敗に寛容な会社
―― 昨年開設した立川営業所について、開設後の状況はいかがでしょうか?
小林 開設当初、立川営業所で営業や業務管理を行う社員は、本社と兼任していたのですが、昨年10月からは新しく専従のスタッフを採用しました。
―― その際は、どのような基準で採用を判断されましたか?
小林 立川営業所の専属の社員については、警備業界(交通誘導)については未経験でしたが、異業種におけるマネジメント経験や、なにより新たな環境で自分の可能性を試したいという前向きな姿勢に惹かれて採用させていただくことになりました。
―― そういった「前向きな姿勢な人」が活躍できる環境があるということですね。事業の中で、達成感ややりがいを感じるところを教えてください。
小林 いままで私がやっていたことが、スタッフができるようになっているのに気がついた瞬間が嬉しいですね。例えば、夏祭りのイベント警備で、かつては事前の打ち合わせから当日の警備現場まで私が行っていた仕事だったのですが、最近は打ち合わせの段階から社員にまかせて最後まで私が直接関わらなくても完了していたりします。そういう社員の姿を見ると成長が感じられて良かったなと思いますね。
―― そうなるまでには失敗もあると思うのですが、それはどのように考えていますか?
小林 私も社長も「やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいい」という考え方があります。なので、失敗してもなんとかなることは任せてみるようにしています。それに対して、わからないけどとりあえず動く、やってみるっていう人を求めています。なので、私も、前向きに取り組んでくれれば、最終的な責任は私が持つよというのは言葉で伝えたり、行動で示すよう努めています。私自身もそうですが組織としても、失敗に寛容な会社だと思います。
―― 今後のセキュリティ事業部について展望を聞かせてください。
小林 まずは立川営業所を軌道に乗せるということ。その次は立川に続く拠点を増やしていきたいです。まだ具体的には決めていないですが、立川の次は例えば千葉や埼玉、神奈川といったようにエリアを広げることを目指したいです。
―― これからセキュリティ事業部に加わるメンバーに期待するスキルや姿勢について教えてください。
小林 さきほどお話しした、「とりあえずやる」という点もありますが、真面目で素直が一番です。
私が採用面接で必ず聞くのは、自分の性格をどのように自分で捉えているかということです。それで何か分かるってわけではありませんが、回答の中で謙虚さの中に自信があるかどうかという点は見ています。
―― 修明で働くことに興味を持った人に向けて、修明の社風と魅力を教えてください。
小林 「真面目な会社です」ということはお伝えしたいですね。悪いことはしない会社です。「悪いことをします」という会社ないんですけれど(笑)、取引先に対してもスタッフに対しても「面倒をみる」会社だと思います。だから勤続年数がすごく長いスタッフが多くいます。長い人は、20年、30年勤めている人もいます。
―― まさに「ケアリング・カンパニー」ですね。
