
株式会社修明 シニアライフ事業部
営業責任者 武安美幸
はじめに
本記事は、採用特集「修明ケアリング・ストーリーズ」の一編です。「寄り添いと支援を通じて、相互に自己実現を図る」——修明が教育・セキュリティ・シニアライフの3つの事業すべてで大切にしてきた”ケアリング”の理念のもと、ここで働く人たちの考え方をお届けしていきます。今回は【シニアライフ事業部】より、営業責任者を務める武安美幸にお話を伺いました。
高齢者施設を紹介する仕事、と聞くと「施設の情報に詳しい人の仕事」だと思うかもしれません。ですが実際に問われるのは、施設の知識よりも、相手の話を最後まで聞く姿勢です。もし今あなたが「人の人生の大事な場面に、ちゃんと立ち会う仕事がしたい」と思っているなら、この先を読んでみてください。
60年の信頼の上に、生まれた事業
修明が東京・柳橋で学習塾として創業したのは、1967年のこと。約30年後の1996年に警備事業を始め、そしてシニアライフ事業が立ち上がったのは、2021年です。
高齢者施設の紹介業は、通常、専門の事業者や、不動産会社、司法書士の方が担っています。学習塾と警備を営む会社が手がけるのは、武安自身も珍しいケースだと言います。修明がこの事業を始めたきっかけは、警備の現場にありました。
もともとは、警備で働く高齢スタッフのための支援サービスを広く世の中のお役に立てるのではないかということで立ち上がったのがシニアライフ事業なのです (武安)
修明セキュリティには、勤続20年以上の隊員がいます。長く働きつづける人がいるということは、その人たちが年齢を重ねていくということでもあります。体調を崩した隊員の自宅へ様子を見に行く。身寄りのない方の通院に付き添う。修明セキュリティは、警備会社の業務ではないこうした支援を続けてきました。
そのなかで出てきたのが、「住まい」の問題でした。高齢化が進む社会で、安心して暮らせる場を提供したい。自社の隊員のために続けてきた支援を、社外の方にも広げる。それが、シニアライフ事業の出発点です。
代表の上谷は、この事業を立ち上げた理由をこう述べています。
超高齢社会と言われる現代日本の様々な社会課題を解決するために、このたび新事業として老人ホーム・介護施設紹介センター修明シニアライフを立ち上げることに致しました (上谷)
修明は、自らの使命をこう掲げています。「胎内から天国まで、その人とその関係者等が、自分らしい幸せな人生を送ることを可能にする」。教育で子どもの時間に、警備で働く人の時間に、そしてシニアライフで人生の最後の時間に寄り添う。3つの事業がそろって、この言葉が形になります。
行き先の決まらない人を、入居まで支えぬく
施設探しは、多くの場合、急に必要になります。入院、在宅介護の限界、認知症の進行。何かが起きたその日から、限られた時間で住まいを決めなければなりません。考えることも一つではありません。ご本人の身体の状態、ご家族の事情、そして費用。これらを同時に整理する必要があります。
利用者様にはさまざまな事情や希望があり、一方で施設事業者様側でも受け入れに関して条件や制限があります (武安)
ご本人の希望と施設側の条件が、そのまま一致することはほとんどありません。合わない部分をどう埋めるか。そこにこの仕事の難しさがあり、いちばんの手応えがあります。
修明シニアライフが受けるご相談には、他社では受けきれないものも含まれます。生活保護を受けていて断られてしまった方。身寄りのない方。収入の面で、入居は難しいと言われた方。行き先が決まらない方ほど、行き先を必要としています。だから、条件だけを見て最初にお断りすることはしません。
たとえば、こういうご相談がありました。
64歳の男性。仕事中に脳出血で倒れ、要介護5、寝たきりの状態に。胃ろうによる栄養管理と頻繁なたんの吸引が必要で、ご家族に看護師がいても自宅でのケアは限界でした。
壁になったのは、費用でした。24時間の医療対応ができる施設は、その分だけ高くなります。看護師が常駐する施設に絞り、立地より費用を優先してエリアを広げても、ご家族が払える額には届きませんでした。
そこで、公的な制度の活用をご提案しました。障害年金の申請をお手伝いし、月々の負担そのものを下げました。結果、医療体制の整った施設に、月10万円台での入居が決まりました。
年金の申請は、本来、紹介業の仕事ではありません。それでも対応するのは、費用の問題を解決しなければ、この方の入居先が決まらないからです。
入居が決まったら終わり、ではありません。暮らしてみて初めて分かる不便もあります。だから修明シニアライフは、入居後もご様子を伺い、困りごとがあればご相談に乗ります。
こうした積み重ねは、日々の仕事に表れています。一度ご依頼をいただいたケアマネジャー様から、また声をかけていただくことが多くあります。「この人に頼めば、途中で投げ出さない」と思っていただけているからだと考えています。この仕事において、これ以上の評価はありません。
相談の現場を支える、経営の仕組み
シニアライフ事業部は、ケアマネジャー様と施設事業者様、この二つの相手とやりとりをしながら仕事を進めます。
ご相談の入り口になるのは、多くの場合、ケアマネジャー様です。ご本人やご家族は、まず担当のケアマネジャー様に相談します。ただ、お一人で何人もの利用者様を担当されているため、施設を一件ずつあたる時間がありません。そこで、修明シニアライフがご依頼を受けて施設を探します。地域包括支援センターのご担当者や、病院のソーシャルワーカーの方からご相談が入ることもあります。
もう一方の相手が、施設を運営する事業者様です。一社ずつ業務提携を結び、ご紹介できる施設をそろえていきます。この土台がなければ、ケアマネジャー様からのご依頼にも応えられません。
ゼロから始めた事業は、いま1,500件を超える施設のデータベースを持つまでになりました。活動の中心は台東区。そこから23区の東側、城東エリアへと着実に広げてきました。施設の中身は、パンフレットだけでは分かりません。相談員が自分の足で見学に行き、実際に見た施設のなかからご紹介します。周辺にどんな環境があるかまで、あわせてお伝えできます。
ご相談から入居まで、ご利用者様の費用は無料です。入居が決まったときに施設側からいただく手数料で、事業が成り立っているからです。相談員はご利用者様に何かを売る必要がなく、その方に合う施設だけをお勧めできます。
こうした仕事を支えているのが、業務システムです。教育事業や警備事業と同じように、クラウド型のシステムに、ご相談の進捗や、施設ごとの受け入れ条件、空室の状況をまとめています。目的は効率化だけではありません。事務作業を減らして、人と向き合う時間を増やすためです。
働き方について、武安はこう話しています。
個別のご相談については最初から最後まで一人で責任を持つことになる (武安)
一件のご相談には、担当者が一人つきます。最初のヒアリングから施設の選定、見学の同行、ご入居の手続きまで、途中で担当が変わることはありません。ご相談者様にとっては、いつも同じ人が聞いてくれるということ。担当者にとっては、自分の判断で最後まで動けるということです。
かといって、孤立するわけではありません。
数字以外の仕事の部分に関しては、共に働く「同志」が増えたと思っています (武安)
現在の体制は、営業2名と事務2名。そこに営業をもう1名、迎えようとしています。案件は個人が持ち、事業は全員で背負う。この規模だからこそ、一人ひとりの動きが、そのまま事業の成長に直結します。
地域に、なくてはならない住まい探しを
日本の高齢化は止まりません。同時に、家族のかたちも変わり続けています。頼れる家族が近くにいない方、一人で判断しなければならない方は、これからさらに増えていく。そのとき、住まいを一緒に探してくれる人がいるかどうかは、その人の暮らしを大きく左右します。
実際、武安のもとに届くご相談が、施設探しだけにとどまらないこともあります。これからの暮らしの備えや、終活についてのお考え。住まいを決めるということは、その先の暮らしを決めるということでもあるからです。
修明シニアライフには、弁護士と連携した身元保証制度もあります。入院や施設入居のときの保証人。日常生活の支援。万が一のときの葬儀や、亡くなられたあとの事務手続き。ご契約からご逝去後まで、一貫してお引き受けする仕組みです。保証人がいないというだけで、入院も入居もできない方がいます。その場合は、修明が保証人になります。
修明は、自らを「老舗ベンチャー」と呼んでいます。60年の会社の土台の上で、立ち上げから5年あまりの事業に関わることができる。ここで働く面白さは、その点にあります。
そして、この事業はまだ広がっていきます。
営業エリアなども広げていければと考えています。このやり方を崩さずに規模を少しずつ広げていきたい (武安)
「このやり方を崩さずに」という言葉のとおり、急に規模を大きくするのではなく、一件ずつ丁寧に対応しながら、エリアを広げていきます。
修明は、将来的に年商100億円規模の企業になることを目標にしています。シニアライフ事業は、教育・セキュリティに続く三本目の柱です。この事業が伸びることは、会社の成長であると同時に、より多くのご高齢の方の暮らしを支えられるということでもあります。
利用者様と一緒に、成長できる仕事
では、実際の仕事はどんなものでしょうか。
相談員は、ケアマネジャー様のもとへ足を運び、ご相談者様のご自宅や入院先を訪ね、施設を見学し、事業者様と条件を詰めます。外に出て人と会う時間が、この仕事の多くを占めます。
「未経験で大丈夫だろうか」と思うかもしれません。この仕事に必須の資格はなく、介護業界の経験も要りません。武安も2021年の入社までは接客業で、介護の世界はまったく初めてでした。二人目に入社したメンバーも、この業界の出身ではありません。いまは入居相談員として自分の案件を最後まで担当し、ケアマネジャー様向け勉強会の窓口も務めています。
つまり、この事業部は全員が未経験からのスタートです。入社後の1か月は、専門研修と確認テストによる座学と、先輩への同行研修にあてます。少人数の職場なので、分からないことはすぐに聞けます。
もちろん、知識は必要です。ただし、介護の専門家になることを目指すわけではありません。専門知識では介護のプロにはかなわない。武安も、先輩や同業の方からそう教わったと言います。では、何を磨くのか。
利用者様やそのご家族、ケアマネ様から信頼してもらえるような人になるための自分磨きは必要だと思っています (武安)
この仕事で問われるのは、専門知識よりも、信頼される人であるかどうかです。信頼は、日々の対応の積み重ねでしか育ちません。相手に寄り添いながら自分も成長していく——それがケアリングの「相互に」という言葉の意味です。
必要な知識は、働きながら身につけていけます。たとえば武安も、認知症のセミナーに参加して、その都度、専門的な知識を学んでいます。
やってみたいことを提案しやすい職場でもあります。ケアマネジャー様に向けた「老人ホームの選び方」の勉強会は、自分たちで企画して始めたものです。
年齢も、遅すぎることはありません。修明には20代から50代まで、幅広い世代の社員が在籍しています。ご相談者様もご家族も、人生の重い決断の場面にいます。年齢を重ねた人の言葉や落ち着きが、そのまま信頼になる仕事です。
厳しいノルマを課される仕事でもありません。売上を優先する営業ではなく、ご相談者様に合う施設を探すことが仕事です。ノルマの多い営業に不安がある方、事務職から営業に移ってみたい方に向いています。
キャリアの広がりも、これからの事業だからこそ大きく開けています。エリアを広げる計画があるということは、新しい拠点やサービスを任される機会が生まれるということです。
長くつづけられる働き方
深く人に向き合う仕事を長く続けてもらうために、修明は働く環境を整えてきました。
勤務時間は9:00〜18:00、実働8時間です。残業は月平均10時間程度で、原則定時退社。週休二日制です。年末年始休暇のほか、慶弔休暇、特別休暇、介護休暇、産前産後休暇、育児休暇を整備しています。有給休暇には消化実績があり、5日以上の連続取得も可能です。
給与は月給28万円から35万円。固定残業代を含みますが(月給35万円の場合は17時間分・4万円、28万円の場合は16時間分・3万円)、これを超えた分は別途支給します。昇給は年1回、賞与は年2回(業績による)。交通費は全額支給、社宅・家賃補助の制度もあります。各種社会保険は完備、定期健康診断も実施しています。転勤はありません。
勤務地は、東京・台東区柳橋。浅草橋駅から徒歩2分です。修明が1967年に学習塾を開いた、その同じ場所です。
人に寄り添いつづけるには、働く人自身にゆとりが必要です。無理を一人で抱え込ませない。それが、修明が3つの事業すべてで守ってきたことです。
迷っているなら、まず話しに来てください
ここまで読んで、「自分にできるだろうか」と、まだ迷っているかもしれません。
でも、その迷いを感じていること自体が、あなたがこの仕事に真剣に向き合える人である証かもしれません。人の人生の重い場面に立ち会う仕事だと知っている人ほど、軽々しく「できます」とは言わないものだからです。
求めているのは、介護に詳しいことではありません。目の前の方の事情から、目を離さずにいられること。その気持ちさえあれば、あとは私たちと共に歩む中で、一緒になって成長していくことができると思います。
あなたが動いたことで、行き先の決まらなかった方の暮らしが決まる。その手応えを、修明シニアライフで確かめてみませんか。
いきなり面接ではなく、まずはカジュアルに話すところから。あなたがどんな人で、どんな想いを持っているのか、聞かせてください。
修明シニアライフは、同じ気持ちで人と向き合える仲間との出会いを、心から楽しみにしています。